ワイヤー矯正の種類と特徴!ご自身に合った装置の選び方も

ワイヤー矯正の種類と特徴!ご自身に合った装置の選び方も

こんにちは。東京都板橋区大和町、都営三田線「板橋本町駅」より徒歩30秒にある歯医者「アース歯科クリニック」です。

ワイヤー矯正のイメージ

歯並びや噛み合わせを整えるワイヤー矯正は、矯正治療のなかでも長年にわたり多くの症例に用いられてきた信頼性の高い方法です。

現在では、従来の金属タイプに加え、目立ちにくい素材や装着位置を工夫した装置も登場し、見た目や快適性の面でも進化を遂げています。どの装置を選ぶかは、治療の目的やライフスタイルによっても異なります。

今回は、ワイヤー矯正の主な種類とそれぞれの特徴をわかりやすくご紹介するとともに、ご自身に合った装置の選び方についても解説します。

ワイヤー矯正とは

ワイヤー矯正について説明するイメージ

ワイヤー矯正とは、歯にブラケットと呼ばれる小さな装置を取り付け、そこにワイヤーを通して歯を少しずつ動かしていく矯正方法です。

ワイヤーが持つ弾力性を利用し、歯に継続的な力を加えることで、歯並びや噛み合わせを理想的な位置に誘導していきます。細かな調整が可能なため、幅広い症例に対応できる点が大きな特徴です。

また、歯の移動量や方向をコントロールしやすいため、見た目だけでなく、機能面まで総合的に改善を図ることができます。治療期間中は、定期的にワイヤーの調整を行いながら進めていきます。

ワイヤー矯正の種類と特徴

裏側矯正のイメージ

ワイヤー矯正にはいくつかの種類があり、それぞれ見た目や快適性、治療の進め方に違いがあります。ここでは代表的な矯正方法について解説します。

表側矯正

表側矯正は、歯の表側にブラケットを装着し、ワイヤーを通して歯を動かす最も一般的な矯正方法です。金属製のブラケットを使用することが多く、丈夫で細かな調整がしやすい点が特徴です。

最近では、目立ちにくいセラミック製のブラケットも登場しており、審美面を気にする方にも対応できるようになっています。表側矯正は幅広い症例に対応でき、治療の進行もスムーズであるため、多くの患者さんに選ばれています。

裏側矯正(リンガル矯正)

裏側矯正は、歯の裏側にブラケットを取り付ける方法です。外から装置が見えにくいため、目立たずに矯正治療を進めたい方に選ばれています。特に仕事上、人前に立つ機会が多い方に人気があります。

ただし、裏側矯正は表側矯正に比べて技術的に難しいです。また、治療期間が長くなる傾向があること、発音に影響が出ること、装置に慣れるまでに時間がかかることなどがデメリットとして挙げられます。

裏側矯正を希望する場合は、経験豊富な歯科医師のもとで治療を受けることが重要です。

ハーフリンガル矯正

ハーフリンガル矯正は、上の歯は裏側、下の歯は表側にブラケットを装着する方法です。話すときに目立ちやすい上の歯は見えにくくし、下の歯は表側で治療を進めることで、審美性と治療効率のバランスを取ることができます。

裏側矯正に比べると費用や違和感も抑えられるため、コストや快適さを重視する方に選ばれています。

ブラケットの種類

メタルブラケットのイメージ

ワイヤー矯正で歯に取り付けるブラケットは、矯正装置のなかでも歯の動きをコントロールする重要な役割があります。ここでは、代表的なブラケットの種類とその特徴について解説します。

メタルブラケット

メタルブラケットは、長年使用されてきたスタンダードな矯正装置で、金属製の素材で作られています。丈夫で破損しにくく、摩擦抵抗が少ないため、歯の移動効率が高い点が特徴です。また、費用が抑えられることもメリットの一つです。

ただし、金属色が目立つため、審美面を重視する方にはやや不向きと感じられる場合もあります。

セラミックブラケット

セラミックブラケットは、自然な白さを持つ素材で作られており、歯に装着しても目立ちにくいのが大きな特徴です。見た目の違和感をできるだけ抑えたい方に選ばれており、矯正中でも人目を気にせず過ごせるというメリットがあります。

一方で、金属製のブラケットに比べるとやや厚みがあることや、衝撃に弱いという注意点もあります。特に強い力がかかると欠けるリスクがあるため、取り扱いには丁寧さが求められます。

プラスチックブラケット

プラスチックブラケットは、軽量で目立ちにくい特性を持ち、審美性を重視したい方に選ばれることがあります。

ただし、セラミックに比べると変色しやすく、長期間使用すると黄ばむことがあるため、治療期間やメンテナンスを考慮した選択が必要です。また、摩耗しやすい性質があるため、歯の動きに対する制御力はやや劣る傾向があります。

セルフライゲーションブラケット

セルフライゲーションブラケットは、従来のブラケットと異なり、ワイヤーを固定するためのゴムや針金を使用せず、ブラケット本体にワイヤーを保持する機構が備わっています。この仕組みにより、摩擦が少なくなり、歯が自然な力でスムーズに移動しやすくなります。

治療期間の短縮や痛みの軽減が期待できる一方で、装置自体の費用はやや高めとなることが多いです。

ワイヤーの種類

メタルワイヤーのイメージ

ここでは代表的なワイヤーの種類について解説します。

メタルワイヤー

もっとも一般的に使用されるのがメタルワイヤーです。主にステンレススチール製で、強度と耐久性に優れているため、しっかりと歯を動かすことができます。ワイヤーが細くても十分な力を発揮できるため、歯並びを整える初期から仕上げの段階まで幅広く使用されます。

ただし、金属特有の光沢があるため、審美面を気にする方にはあまり向かないこともあります。

ホワイトワイヤー

ホワイトワイヤーは、金属製のワイヤーに白いコーティングが施されたタイプです。表側矯正で目立ちにくい装置を希望する方に選ばれています。

見た目が自然に近づく一方で、コーティング部分が剥がれることがあり、長期間の使用には注意が必要です。また、摩擦抵抗がやや大きくなるため、歯の動きが若干緩やかになる場合もあります。

ワイヤー矯正のメリット

ワイヤー矯正のメリットのイメージ

ワイヤー矯正は、矯正治療のなかでも長い歴史と豊富な実績を持つ方法であり、現在でも多くの患者さんに選ばれています。その人気の背景には、ほかの矯正方法にはない効果と柔軟性があります。ここでは、ワイヤー矯正の主なメリットについて詳しく解説します。

幅広い症例に対応できる

ワイヤー矯正の最大の強みは、幅広い歯並びや噛み合わせの問題に対応できる点です。軽度な歯列不正だけでなく、重度の叢生(歯の重なり)や開咬、過蓋咬合、反対咬合といった複雑な症例にも適応できる柔軟性があります。

安定した矯正力で確実に歯を動かせる

ワイヤー矯正では、持続的に安定した矯正力をかけ続けることができます。そのため、歯を計画通りに動かしやすいです。特に、奥歯の位置や噛み合わせを整える場合には、ワイヤー矯正の安定性が大きな強みとなります。

細かな調整ができる

矯正治療では、歯を動かす過程で微妙なズレや噛み合わせの違和感が出ることがあります。ワイヤー矯正では、細かな調整を柔軟に行えるため、一本一本の歯を理想的な位置に移動させることができ、より精度の高い治療結果が期待できます。

ワイヤー矯正のデメリット

ワイヤー矯正のデメリットのイメージ

ワイヤー矯正は高い矯正効果を持つ一方で、治療中にはいくつかの注意点やデメリットも存在します。ここでは、ワイヤー矯正に伴う主なデメリットについて詳しく解説します。

見た目が気になる場合がある

ワイヤー矯正では、歯の表面にブラケットとワイヤーを装着するため、口をあけたときに目立つことがあります。金属製のブラケットやワイヤーは特に目立ちやすく、矯正中の見た目を気にする方にとっては心理的な負担になることもあります。

近年では目立ちにくい白色のブラケットやホワイトワイヤーも選べるようになっています。

しかし、それでも完全に装置を隠すことは難しいため、審美性を最優先したい方には不向きと感じられる場合もあります。

食事や歯磨きに制限が出る

ワイヤー矯正中は、食事の際に硬いものや粘着性の高い食べ物を避ける必要があります。硬い食品を噛むとブラケットやワイヤーが外れるリスクがあり、ガムやキャラメルのような粘着性のある食べ物は装置に絡まる可能性が高いため注意が必要です。

また、食後には歯に食べかすが残りやすくなるため、これまで以上に丁寧に歯磨きをする必要があります。

口腔内に違和感や痛みが生じる

矯正装置を装着した直後やワイヤーの調整後には、歯が動くことによる圧力や装置による刺激で、痛みや違和感を覚えることがあります。特に最初の数日は、噛んだときに痛みを伴ったり、頬や唇の内側に装置が当たって口内炎ができたりすることもあります。

この痛みは時間とともに軽減していきますが、慣れるまでにはある程度の期間が必要です。

装置のトラブルが発生することがある

ワイヤー矯正では、ブラケットが外れたり、ワイヤーが外れて口腔内を傷つけたりすることもあります。装置のトラブルは緊急性が高くない場合でも、放置すると歯の動きに悪影響を及ぼすことがあるため、早めの対応が求められます。

ご自身に合ったワイヤー矯正の装置の選び方

ワイヤー矯正の装置の選び方について説明する歯科医

理想的な治療結果を得るためには、単に人気や見た目だけで選ぶのではなく、自分の歯並びの状態や生活スタイル、希望に合った装置を選択することが重要です。ここでは、ワイヤー矯正装置を選ぶ際のポイントについて解説します。

治療の難易度に応じて選ぶ

まず重要なのは、ご自身の歯並びや噛み合わせの状態に合った装置を選ぶことです。叢生や重度の噛み合わせ不良など、歯を大きく動かす必要がある場合は、力のコントロールに優れたメタルブラケットを使用する表側矯正が選択されることが多いです。

一方で、軽度な歯列不正であれば、審美性に配慮したセラミックブラケットやホワイトワイヤーを使った治療も選択肢となります。治療の難易度によっても選択できる装置は異なるため、歯科医師の診断を受けたうえで選ぶことが大切です。

審美性を重視するかどうか

矯正中の見た目が気になる方には、目立ちにくい素材を使った装置を選択するとよいでしょう。

表側矯正であっても、透明や白色のブラケットやホワイトワイヤーを選ぶことで、装置の存在感を大幅に抑えることができます。さらに、できるだけ装置を見せたくない場合には、歯の裏側に装着する裏側矯正(リンガル矯正)を選ぶ方法もあります。

ただし、審美性を重視した装置は、費用が高額になる傾向があるため、予算とのバランスも考慮しながら選択する必要があります。

費用や治療期間も考慮する

ワイヤー矯正は装置の種類によって治療費用に幅があります。一般的に、金属製のブラケットは費用が抑えられる一方、セラミック製や裏側矯正は高額になりやすい傾向にあります。

また、装置の違いによって治療期間や通院頻度も変わる場合があるため、総合的なコストパフォーマンスを考えたうえで装置を選ぶことが重要です。カウンセリング時に、費用や治療期間、メンテナンスの頻度についても詳しく確認しておくと安心です。

まとめ

ワイヤー矯正で治した綺麗な歯並びで笑顔の女性

ワイヤー矯正は、歯並びや噛み合わせを効果的に整える信頼性の高い治療法です。表側矯正や裏側矯正、ハーフリンガル矯正などいくつか種類があり、使用するワイヤーやブラケットの素材によっても特徴が異なります。

見た目の目立ちにくさや快適性を重視した選択肢も増えており、ご自身の希望や治療内容に応じた装置選びが重要です。歯科医師とよく相談し、機能性・審美性・ライフスタイルを総合的に考慮しながら、ご自身に合った矯正装置を選びましょう。

ワイヤー矯正を検討されている方は、東京都板橋区大和町、都営三田線「板橋本町駅」より徒歩30秒にある歯医者「アース歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、虫歯・歯周病治療や根管治療、入れ歯・ブリッジ治療などの保険診療だけでなく、インプラント、ホワイトニング、矯正歯科などの自由診療にも力を入れています。ホームページはこちらネット診療予約も行っていますので、ぜひご活用ください。

TOP