マウスピース矯正の治療経過 | 歯の動きを実感するまでの期間と流れ
こんにちは。東京都板橋区大和町、都営三田線「板橋本町駅」より徒歩30秒にある歯医者「アース歯科クリニック」です。

近年、目立たない矯正方法として、マウスピース矯正が人気を集めています。透明なマウスピースを使用して歯並びを整えるこの治療法は、審美性と快適さを兼ね備え、多くの人々に選ばれています。
しかし、矯正治療を始めたばかりの頃は「歯がいつから動き始めるのか」と疑問や不安を抱える方も多いのではないでしょうか。
この記事では、マウスピース矯正の治療経過について詳しく解説します。
マウスピース矯正とは

マウスピース矯正は、透明なマウスピースを使用して歯並びを整える矯正治療法です。目立たず取り外し可能な点が特徴で、多くの患者さまから支持されています。
まずは、マウスピース矯正の仕組みや特徴をご紹介します。
透明なマウスピースで歯並びを改善
マウスピース矯正では、歯型に合わせて作製された透明なマウスピースを装着し、段階的に歯を動かしていきます。1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換することで、計画的に歯並びを矯正します。
薄くて装着時に目立ちにくいマウスピースは、特に見た目を気にされる方に選ばれています。
取り外し可能
装置の取り外しが可能な点も、マウスピース矯正の大きなメリットです。食事や歯磨きの際に外せるため、口腔内を清潔に保ちやすく虫歯や歯周病のリスクを軽減できます。
また、スポーツや楽器の演奏など、日常生活のさまざまなシーンに柔軟に対応できることも特徴です。
デジタル技術を活用した治療計画
マウスピース矯正では、最新のデジタル技術を活用して治療計画を立案します。3Dスキャンを使用して歯型を取得し、治療開始から完了までのシミュレーションを行います。この計画に基づき、患者さまに合わせたマウスピースが作製されます。
適応症例と注意点
マウスピース矯正は、軽度から中等度の歯列不正に効果的とされています。重度の噛み合わせの問題や複雑な症例には対応できない場合があるため注意しましょう。
また、治療効果を最大限に発揮するためには、1日20~22時間以上の装着が必要です。装着時間を守らないと治療が遅れる可能性があるため、患者さまの協力が欠かせません。
マウスピース矯正で歯が動いてないと感じる原因

マウスピース矯正中に「歯が動いていない」と感じることがあります。これにはいくつかの理由が考えられますが、必ずしも治療の失敗を意味するわけではありません。
以下に、主な原因を解説します。
矯正の進行が目に見えにくい
マウスピース矯正では、1〜2週間ごとに装置を交換しながら、歯を徐々に動かしていきます。従来のワイヤー矯正と比較して、目に見える変化が少ないといえるでしょう。実際には治療が計画通りに進んでいる場合が多く、変化が緩やかであるだけです。
装着時間が不足している
マウスピース矯正では、1日20~22時間以上の装着が推奨されています。装着時間が不足すると歯の移動が遅れるだけでなく、次のマウスピースが適切にフィットしない原因になります。
装着時間を記録できるアプリやタイマーを活用し、計画的に装着する習慣を身につけましょう。また、食事や歯磨きの時間以外は常に装着することを意識してください。
マウスピースをしっかり装着できていない
マウスピースが歯に正しくフィットしていない場合、必要な力が歯に加わらず治療が遅れることがあります。装置を装着した後は、チューイーと呼ばれる補助器具を使用しましょう。
また、装置に異常がある場合は早めに歯科医師に相談してください。
骨や歯茎の状態が影響している
歯の動きには個人差があり、骨の密度や歯茎の健康状態が関係しています。骨が硬い人や歯周病がある場合、歯の移動が遅れることがあります。
事前に歯科医師と相談し、口腔内の状態を整えてから治療を進めることが重要です。
マウスピース矯正の治療期間の目安

マウスピース矯正の治療期間は、患者さまの歯並びの状態や症例の複雑さによって異なります。
軽度の歯並びの乱れや、前歯の隙間を整える程度の治療では6ヶ月から1年程度が目安です。歯の移動距離が少なく使用するマウスピースの枚数が少ないため、短期間で治療が完了します。
歯の重なりが中程度で、歯並び全体のバランスを整える治療では1年から1年半ほど必要でしょう。より多くのマウスピースを使用して少しずつ歯を動かし、理想的な歯列を目指します。
顎のずれや噛み合わせの不正など、重度の症例では2年以上の期間を要することがあります。マウスピース矯正だけでは治療できないケースもあり、この場合はさらに治療期間が長くなります。
どのくらい経過すると歯の動きを実感できる?

マウスピース矯正では、1〜3ヶ月程度で歯の動きを実感できるケースが多いです。歯の重なりがわずかに改善したり、噛み合わせに変化が生じたりするためです。
ただし、初期の変化は微細であるため、見た目でわかることは少ないでしょう。噛み合わせの違和感や、歯が動いている感覚として感じられる場合が一般的です。
歯並びの改善が目に見えてはっきりと分かるようになるのは、3〜6ヶ月ほど経過してからでしょう。前歯など目立つ部分の歯が移動し、歯列全体が整ってきます。
マウスピース矯正の流れ

ここでは、マウスピース矯正の一般的な治療の流れを詳しく解説します。
初回相談・カウンセリング
最初に、歯並びや噛み合わせの悩みを歯科医師に共有します。歯科医師は、口腔内を目視で確認し、マウスピース矯正で治療可能かどうかを判断します。この際、治療のメリット・デメリット、期間、費用についても詳しい説明を受けます。
精密検査と診断
治療を始める前に、歯列の状態を正確に把握するための精密検査を行います。歯型を採取し、現在の歯並びを記録します。デジタルスキャンを使用し、3Dデータを作成する方法も主流です。
また、X線やCTスキャンを用いて、歯や顎の骨の状態、根の位置を詳しく確認します。
治療計画の作成と説明
検査結果を基に、治療の具体的なステップや目標を決定します。3Dシミュレーションで、歯がどのように動き、最終的にどのような歯並びになるのかを視覚的に確認することが可能です。
この段階で、治療期間やマウスピースの必要枚数の目安も説明されます。
マウスピースの製作と装着
治療計画に基づき、オーダーメイドのマウスピースを作製します。完成したら、初回のマウスピースを装着し正しくフィットしているか確認します。また、装着方法や清掃・保管方法など、日常的な使い方についても詳しい指導を受けます。
定期的な通院とマウスピースの交換
治療中は約1〜2ヶ月ごとに通院し、歯の動きや装置の適合状況をチェックします。マウスピースは通常1〜2週間ごとに新しいものに交換しながら、計画通りに歯を動かしていきます。歯科医師による定期的な診察を通じて、治療の進捗を確認します。
治療の完了と保定期間
目標とする歯並びになったら、マウスピース矯正は完了です。
ただし、治療後に歯が元の位置に戻る後戻りを防ぐため、保定装置(リテーナー)を装着し、歯並びを安定させる期間が必要です。個人差がありますが、保定期間は数ヶ月から数年が一般的です。この期間中も、定期的に歯科医師の診察を受けて状態を確認します。
マウスピース矯正の治療は早められる?

マウスピース矯正の治療期間を早めることは、基本的にできません。歯の移動速度を無理に早めようとすると、歯肉退縮などのトラブルのリスクが高まります。最悪の場合、歯が矯正力に耐えられず、抜けてしまうこともあるでしょう。
ただし、矯正治療をスムーズに進め、長引かせないようにすることは可能です。マウスピースの装着時間・交換時期を守り、定期通院を欠かさないようにしましょう。
口腔ケアを徹底することも重要です。虫歯や歯周病が発生すると、治療を一時中断しなければならない場合があります。食後に必ず歯磨きを行い、歯垢や食べかすを除去してからマウスピースを装着しましょう。
まとめ

マウスピース矯正は、透明な装置を使って歯並びを少しずつ整える矯正方法で、見た目が目立たず快適な治療が特徴です。治療期間の目安は軽度で6ヶ月から1年、中等度で1年から1年半、重度では2年以上かかる場合があります。
治療開始から歯の動きを実感するまでには通常1〜3ヶ月かかり、見た目の変化がはっきりするのは3〜6ヶ月以降が多いです。治療を計画通り進めるためには、1日20〜22時間以上の装着を守り、マウスピースの交換スケジュールや定期的な通院をしっかり行うことが重要です。
マウスピース矯正を検討されている方は、東京都板橋区大和町、都営三田線「板橋本町駅」より徒歩30秒にある歯医者「アース歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、虫歯・歯周病治療や根管治療、入れ歯・ブリッジ治療などの保険診療だけでなく、インプラント、ホワイトニング、矯正歯科などの自由診療にも力を入れています。ホームページはこちら、ネット診療予約も行っていますので、ぜひご活用ください。