インビザライン・ファーストを選ぶ前に!デメリットも理解しよう
こんにちは。東京都板橋区大和町、都営三田線「板橋本町駅」より徒歩30秒にある歯医者「アース歯科クリニック」です。

インビザライン・ファーストは、永久歯への生え変わりの時期に使用するマウスピース型の矯正装置です。口を開けても目立ちにくく、痛みや違和感が少ないメリットがあります。
しかし「デメリットを知って納得したうえで治療を始めたい」と考えている保護者の方もいるでしょう。
本記事では、インビザライン・ファーストのデメリットやメリットについて解説します。治療の流れについても説明するので、治療を検討されている方はぜひ参考にしてください。
インビザライン・ファーストとは

インビザライン・ファーストとは、6歳〜10歳ごろの乳歯と永久歯が混在する混合歯列期のお子さまを対象としたマウスピース型の矯正装置です。透明なマウスピースを装着して歯を徐々に動かしていきます。
治療中であることが目立ちにくく、取り外しも可能で日常生活への負担が少ない点が特徴です。
乳歯と永久歯が混在する時期に治療を始めることで、永久歯が正しく生えるスペースを確保できます。顎の成長を利用して治療できるなど、将来の歯並びや噛み合わせにとって良い影響が期待できます。
インビザライン・ファーストのデメリット

インビザライン・ファーストのデメリットについて理解しておくことで、治療開始後に後悔しない選択ができるはずです。デメリットについて、くわしく解説します。
装着時間を守るのが難しい場合がある
インビザライン・ファーストは、毎日20時間以上の装着が推奨されています。学校での生活や習い事、遊びなどで装着時間が不足することも少なくありません。
特に、子どもの場合、歯磨きを怠ったり、装着を忘れたりすると、矯正効果が十分に得られない可能性があります。お子さまが食後に装着できているか確認する、声掛けをするなど、保護者によるサポートが大切です。
自己管理が必要になる
インビザライン・ファーストは食事や歯みがきの際に取り外せますが、装置の自己管理が必要です。食後はマウスピースを洗浄して歯磨きを行い、装着しなければなりません。
お子さまが自分で管理できない場合、虫歯や歯周病のリスクが高まる恐れがあります。特に小学校低学年のお子さまは、歯磨きからマウスピースの装着までを習慣づけることが難しいでしょう。そのため、保護者の協力が不可欠です。
適応できない症例がある
インビザライン・ファーストは、すべての症例に適応できるわけではありません。顎の骨格に問題がある場合や、歯の重なりが極端に強い場合などは、他の治療が必要になることもあります。
治療を始める前に、矯正治療の経験が豊富な歯科医師による診断を受け、相談することが大切です。
紛失や破損のリスクがある
マウスピースは取り外しが可能な反面、紛失や破損のリスクがあります。給食のときに外してそのまま置き忘れたり、体育の授業でボールが当たったりして破損するケースもあります。
作り直すには時間や費用がかかるため、破損や紛失のないよう注意が必要です。保護者の方が、お子さまと一緒に保管時のルールを決めておきましょう。
通院や管理の手間がかかる
インビザライン・ファーストの治療中は、装着状況や口腔内の変化を確認するために定期的な通院が必要です。装着がきちんとできていない場合や、マウスピースが合わなくなった場合は早めの対応が求められます。
通院の付き添いや、日常生活でマウスピースが装着できているかどうかの見守りも必要になるため、保護者の時間や手間がかかることも知っておきましょう。
インビザライン・ファーストのメリット

ここまでデメリットについて説明しましたが、インビザライン・ファーストは、矯正治療が必要な子どもにとってメリットの多い治療法です。ここからは、メリットについて解説します。
目立ちにくく周囲に気づかれにくい
インビザライン・ファーストは、透明なマウスピース型の矯正装置です。そのため、装着していても目立ちにくく、学校や友人との交流の中でも気にせず過ごせます。
見た目を気にして治療に消極的だったお子さまも、受け入れやすいでしょう。写真撮影や発表会など、人前に出る機会の多い場面でも安心です。
食事や歯みがきがしやすい
取り外しができる点は、マウスピース型矯正装置の大きなメリットです。食事の際に装置を外すことができるため、従来の矯正装置のように食べ物が引っかかる心配がありません。
また、歯磨きもしやすく、口腔内を清潔に保ちやすいです。虫歯や歯肉炎などのトラブル予防にもつながります。
痛みや違和感が少ない
固定式の装置では、装置が頬や歯茎に当たって痛みを感じたり、口内炎ができたりするケースもあります。インビザライン・ファーストは、凹凸の少ない滑らかな形状のマウスピースを使用するため、痛みや違和感が少ないのが特徴です。
治療中に不快感を覚えにくいため、続けやすいでしょう。
成長に合わせて歯列をコントロールできる
インビザライン・ファーストは、成長期の顎の発達に合わせた歯並びや噛み合わせを誘導するように設計されています。将来的に抜歯が必要になるリスクを軽減したり、永久歯が正しく生えるスペースを確保したりすることが可能です。
早期に始めると、理想的な口腔環境の基盤を整えやすくなります。
デジタル技術を使って治療計画を立てられる
インビザライン・ファーストでは、治療開始前に3Dスキャナーで歯列を精密に計測し、コンピューター上で治療計画を立てます。マウスピースはそのデータに基づいて作製されるため、無理なくスムーズな歯の移動が期待できます。
さらに、保護者も治療が進むイメージ画像を確認できて見通しを立てやすくなるため、安心感につながるでしょう。
インビザライン・ファーストの治療の流れ

ここからは、初めて矯正を受けるお子さまや保護者の方にとって安心して治療を始められるよう、治療の主な流れについて説明します。
初診相談・カウンセリング
歯科医院でのカウンセリングでは、お子さまの歯並びや噛み合わせの状態を確認し、矯正治療が必要かどうかを判断します。治療に対する疑問や不安があれば、遠慮せずに相談しましょう。
精密検査・口腔内スキャン
治療を進める前に、レントゲン撮影や口腔内の写真撮影、歯列の型取りなどを行います。顎の成長状態や歯の位置関係などを把握し、適切な治療計画を立てるためです。
クリニックによっては、お子さまに負担をかけないよう、口腔内スキャンを用いて歯の型取りを行います。
治療計画の説明
検査結果をもとに、歯科医師が治療方針や使用するマウスピースの枚数、治療期間の目安などをわかりやすく説明します。3Dシミュレーションにより、歯がどのように動いていくかを視覚的に確認できるため、保護者の方も治療の全体像を把握しやすくなっています。
十分に納得したうえで治療を進めるため、不安や不明点があれば、この段階で解消しておきましょう。
マウスピースの作製・装着開始
治療方針に同意したら、マウスピースの作製に進みます。完成後、装着方法や注意点、保管方法などについてくわしく説明を受けたうえで、治療がスタートします。最初はマウスピース装着時の違和感に慣れない場合もありますが、数日で慣れることが多いです。
定期通院
治療中は通常1〜2か月に1回のペースで通院し、歯の動きやマウスピースのフィット状況を確認します。装着時間が守られているかどうかのチェックや、必要に応じてマウスピースを追加で作製します。
自宅での管理がスムーズにできているか、保護者と一緒に確認しながら進めていきます。
保定期間・経過観察
治療が終了して歯並びが整ったら、その状態を安定させるための保定期間に入ります。保定期間とは、専用の保定装置(リテーナー)を一定期間装着し、後戻りを防ぐための期間です。
経過観察のための通院も引き続き必要となりますが、矯正が終わったことで見た目や噛み合わせが整い、お子さまの自信にもつながるでしょう。
まとめ

インビザライン・ファーストは、取り外しができる反面、装着忘れや紛失、破損に注意しなければならないデメリットがあります。
しかし、口腔内を清潔に保ちやすい点や、透明で目立ちにくく学校生活に支障をきたしにくい点は大きなメリットです。治療を進めるには、1日20時間以上の装着時間を守れるよう、保護者が見守りや声掛けのサポートをする必要があります。
また、適応できない症例もあるため、歯科医師に相談し、治療計画についてしっかりと納得したうえで治療を開始することが大切です。お子さまの歯並びが気になる方は、一度歯科医院で相談してみましょう。
インビザライン・ファーストを検討されている方は、東京都板橋区大和町、都営三田線「板橋本町駅」より徒歩30秒にある歯医者「アース歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、虫歯・歯周病治療や根管治療、入れ歯・ブリッジ治療などの保険診療だけでなく、インプラント、ホワイトニング、矯正歯科などの自由診療にも力を入れています。