部分入れ歯には種類がある!保険適用と自費のそれぞれの種類の特徴とは
こんにちは。東京都板橋区大和町、都営三田線「板橋本町駅」より徒歩30秒にある歯医者「アース歯科クリニック」です。
部分入れ歯には、保険が適用されるものと自費治療のものの2種類があります。保険が適用される部分入れ歯と自費治療の部分入れ歯にはそれぞれ異なる特徴があるため、よく理解したうえで検討することが大切です。
今回は、部分入れ歯の種類や特徴、選ぶときのポイントなどについて解説します。どの部分入れ歯にすべきかお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
部分入れ歯には保険治療と自費治療がある
部分入れ歯には、保険治療と自費治療の2つがあります。保険治療の部分入れ歯は作製工程や使える材料に制限がありますが、自費治療ではそのような制限がありません。そのため、自費治療であれば、より見た目や使い心地を重視した部分入れ歯の作製が可能です。
自費治療の部分入れ歯にはいくつか種類があり、歯科医院によって取り扱っている部分入れ歯は異なります。どの部分入れ歯を取り扱っているかは、治療を受ける予定の歯科医院で確認しましょう。
部分入れ歯の種類と特徴[保険治療]
保険が適用される部分入れ歯は、人工歯と歯ぐきの役割を果たす義歯床、部分入れ歯を隣り合う歯に引っかけて固定するクラスプで構成されています。
人工歯と義歯床には医療用プラスチックのレジンが使用されています。クラスプは金属製ですので、使用する位置によっては口をあけたときに目立つことがあるでしょう。
費用の目安は、3割負担の場合5,000円〜1万5,000円程度です。実際には、失った歯の本数などによっても費用は異なります。
部分入れ歯の種類と特徴[自費治療]
自費治療の部分入れ歯にはいくつか種類があります。ここでは、おもな4つの部分入れ歯について解説します。
コンフォート義歯
コンフォート義歯とは、歯ぐきの役割を果たす床の部分に生体用のやわらかいシリコン素材を使用した部分入れ歯です。歯ぐきに当たる部分がレジンで作られていると、装着時に違和感や痛みが生じることがあります。
一方、コンフォート義歯は歯ぐきに当たる部分に柔らかい素材が使用されているため、違和感や痛みを軽減できます。また、シリコンの弾力によって入れ歯が歯茎に吸着しやすいため、入れ歯が外れにくいという特徴もあります。
コンフォート義歯の費用の目安は、10万円〜55万円程度です。
金属床義歯
金属床義歯は、土台部分が金属でできた部分入れ歯です。保険が適用される部分入れ歯の場合、破損しにくくするために義歯床にある程度厚みをもたせる必要があります。そのため、食事や会話の際に違和感を覚えやすいのです。
一方、金属床義歯はレジンよりも薄く作れるため、装着時の違和感やしゃべりにくさを軽減できるというメリットがあります。費用の目安は、金属の種類によっても異なりますが、30万円〜60万円程度です。
ノンクラスプデンチャー
ノンクラスプデンチャーは、隣り合う歯に引っかけるクラスプの部分がない部分入れ歯のことです。保険が適用される部分入れ歯の場合、失った歯の部分の両サイドの歯に金属のバネを引っかけて固定するため、口を開けたときに目立つことがあります。
一方、ノンクラスプデンチャーは金属のバネは使用せず、歯ぐきと同じ色の義歯床の部分を広げて歯ぐきを覆うように装着することで安定させます。そのため、口を開けたときに部分入れ歯を装着していることを周りの人に気づかれにくいのです。
ノンクラスプデンチャーの費用の目安は、10万円〜30万円程度です。
マグネットデンチャー
マグネットデンチャーとは、磁力によって固定する入れ歯のことです。
残っている歯の根っこ部分に金属を接着し、入れ歯側には磁石を埋め込みます。簡単に装着できて、目立ちにくいという点はメリットですが、側方から力がかかると外れやすいという点はデメリットといえるでしょう。
マグネットデンチャーの費用は、入れ歯側と歯ぐきの1セットで5万円程度が目安です。2セット埋め込んだ場合は費用が倍になります。
コーヌステレスコープ義歯
コーヌステレスコープ義歯は、茶筒と同じ原理で作られた二重構造の入れ歯のことです。
金属のバネは使用せず、残っている歯の形を整えて、そこに金属の内冠を被せます。さらに、この内冠に適合する外冠を作製します。内冠に外冠が被さることで入れ歯がしっかりと固定されるのです。
金属のバネがないため目立ちにくい点や外れにくい点、しっかり噛める点がコーヌステレスコープ義歯のメリットといえるでしょう。コーヌステレスコープ義歯の費用の目安は、50万〜80万円程度です。
部分入れ歯の種類を選ぶときのポイント
部分入れ歯の種類は複数あるため、どの入れ歯を選べばよいのか迷っている方も多いかもしれません。ここでは、部分入れ歯の種類を選ぶときのポイントについて解説します。
目立ちにくさで選ぶ
保険適用の部分入れ歯は歯に引っかける部分が金属製のバネですので、口を開けたときに人目につきやすくなります。そのため、より目立ちにくい部分入れ歯を選びたい方は、自費治療の部分入れ歯を検討するとよいでしょう。
上述のとおり、自費治療の部分入れ歯には引っかける部分に金属のバネを使用しないものもあります。歯茎の色に馴染む素材を使用したものもあるため、自然な見た目を手に入れたい方は、自費治療の部分入れ歯を検討してもよいかもしれません。
使い心地で選ぶ
保険適用の部分入れ歯は、破損を防ぐために歯ぐきを覆う部分に厚みがあります。その結果、装着時に違和感を覚えたり食事や会話に支障が出たりすることが考えられます。
自費診療であれば、床部分が薄い部分入れ歯の作成も可能です。部分入れ歯は長期間装着するもののため、できるだけストレスなく装着し続けられるものを選ぶのがよいでしょう。
費用で選ぶ
できるだけ費用を抑えたいという方は、保険適用の部分入れ歯のほうがよいかもしれません。金属のバネが目立ちやすい・食べ物の温度が伝わりにくい・しゃべりにくいなどの欠点はありますが、安い費用で作製可能です。
また、保険適用外の部分入れ歯の種類によっても費用は異なります。補う歯の本数によっても費用は異なりますので、まずは歯科医院で確認するとよいでしょう。
治療期間で選ぶ
治療期間も保険治療の部分入れ歯と自費治療の部分入れ歯とで異なります。保険が適用される部分入れ歯は作製工程などが限られているため、短期間で治療が完了するケースが多く、治療期間の目安は2週間〜1ヵ月程度です。
一方で自費治療の部分入れ歯の場合は入れ歯の種類によっても異なりますが、2〜3ヵ月程度が目安となります。自費治療の部分入れ歯は患者さんのお口にしっかりとフィットするように精密に作られるため、作製に時間がかかるのです。
歯科医院で相談する
自分に合った部分入れ歯を選択するためには、お口の状態をしっかりと把握する必要があります。まずは詳しい検査を受けたうえで、ご自身の要望を伝え、歯科医師に相談して、どの部分入れ歯にするか検討することも重要です。
まとめ
部分入れ歯には保険治療の部分入れ歯と自費治療の部分入れ歯の2つがあります。さらに、自費治療の部分入れ歯にも多くの種類があります。保険治療の部分入れ歯は早ければ2週間程度で治療が完了し、費用も抑えられることがメリットです。
一方、自費診療の部分入れ歯は保険治療の部分入れ歯に比べると費用は高額ですが、目立ちにくく、お口の中にしっかりフィットする入れ歯を作製できます。
このように部分入れ歯にはいくつか種類があり、それぞれに異なる特徴があるため、よく理解したうえで検討することが大切です。歯科医院によって取り扱っている部分入れ歯は異なりますので、詳しくは治療を受ける歯科医院で確認しましょう。
入れ歯を検討されている方は、東京都板橋区大和町、都営三田線「板橋本町駅」より徒歩30秒にある歯医者「アース歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、虫歯・歯周病治療や根管治療、入れ歯・ブリッジ治療などの保険診療だけでなく、インプラント、ホワイトニング、矯正歯科などの自由診療にも力を入れています。ホームページはこちら、ネット診療予約も行っていますので、ぜひご活用ください。