小帯切除・抜歯
小帯切除
小帯とは??

- 上唇と粘膜をつなぐ、上唇小帯(じょうしんしょうたい)
- 下唇と粘膜をつなぐ、下唇小帯(かしんしょうたい)
- 頬と粘膜をつなぐ、頬小帯(きょうしょうたい)
- 舌と粘膜をつなぐ、舌小帯(ぜつしょうたい)
小帯異常
①上唇小帯について:上唇と粘膜をつなぐすじ
乳幼児ではこの小帯が太く、歯ぐきの頂上から上の前歯の間に割り込むようにまわりこんでいる場合が多く、これは正常です。1歳6か月児健診などで指摘されることがありますが、よほど極端なものでなければ心配なく、乳幼児期に切除する必要はありません。年齢と共に付着位置が歯ぐきの頂上から降りてくるのが普通です。上唇小帯は発育とともに縮小します。しかし、幼児期になっても何らかの原因により、縮小せず、付着している位置が変わらないと、前歯の間に隙間ができ(正中離開)、上唇の運動が阻害されてしまいます。
<上唇小帯の異常による影響として>
- 歯に汚れがたまり、むし歯になりやすい
- 歯並びや咬み合わせに悪い影響を与えることがある
- 永久切歯の萌出を妨げる
- 正中離開が残存(真ん中の前歯に隙間ができる。前歯に隙間があると見た目にもかなり影響します)
②舌小帯について:舌の裏側にある「すじ」
この小帯が短いことを乳幼児健診等で指摘されることがあります。舌の運動障害をや舌尖部を使って発音するサ行、タ行、ラ行の構音障害や、摂取障害などを起こします。
軽度の小帯異常はしばらく経過観察して、成長とともに自然に治る場合もありますが、ほとんどの場合手術をした方が良いでしょう。
<舌小帯短縮症による影響として>
- 舌を前に出しても小帯に引っ張られ少ししか出せない(ハート型になる)。
- 舌を上げさせても少ししか上がらない。
- 飲み食いが上手く行えないことがある(食べ物をうまく飲み込めない)
- ことばの発音に支障をきたすことがある。発音(特に英語の「L」など)が上手に出来ない。
このような形態異常の改善がみられない場合は、歯科医院で処置をすることにより治る場合がほとんどです。
麻酔下で数十分の治療で終わります。異常を感じたらすぐにご相談ください。
乳歯の抜歯について
乳歯を抜歯する理由には
などがあります。
お子様の抜歯の場合は後から生えてくる予定の永久歯に深く関係しているため、永久歯の位置関係などを詳しく調べる必要があります。
抜歯の前にはレントゲン写真をお撮りして、確認する場合がほとんどです。
また、お子様ならびに保護者の方の治療に対する協力態度が重要になってきます。
抜歯に際しては全身状態や生えてくる予定の永久歯や発育状態などを細かくチェックしていきます。
その上で抜歯をした方がいいのか、抜歯をしない方がいいのか天秤にかけ、抜歯を行うかどうかを判断していきます。
※抜歯後、生えてくる予定の永久歯や隣の歯が生えてくるまで期間が長い場合は「保隙」と言われるスペースを確保する治療が必要になる場合があります。
- 動揺が強く、抜け換わりが間近な場合
- 永久歯の萌出障害や萌出位置異常を招いている乳歯(永久歯が生えてくるのを邪魔している場合)
- 矯正治療などで噛み合わせ治療により抜歯が必要な場合
- 保存治療が不可能な歯(虫歯や根の病巣が大きい場合)
- 外傷(怪我)などにより保存不可能な場合
- 先天性歯(出生時~生後1か月以内に萌出し、授乳等に影響のある場合)

抜歯の前にはレントゲン写真をお撮りして、確認する場合がほとんどです。
また、お子様ならびに保護者の方の治療に対する協力態度が重要になってきます。
抜歯に際しては全身状態や生えてくる予定の永久歯や発育状態などを細かくチェックしていきます。
その上で抜歯をした方がいいのか、抜歯をしない方がいいのか天秤にかけ、抜歯を行うかどうかを判断していきます。
※抜歯後、生えてくる予定の永久歯や隣の歯が生えてくるまで期間が長い場合は「保隙」と言われるスペースを確保する治療が必要になる場合があります。